アコースティックギターの魅力の一つは、その美しい音色です。ここでは、ギター女子におすすめの音質と音色にこだわったギターの選び方についてご紹介します。
ギターに使われる木材について
まずは、ギターによくつかわれる木材の種類についてご紹介します。ボディ表面のトップ材、ボディのサイド、バック、それにネック部分にどんな木が使われているかで、ある程度音色の傾向を予想することができます。
木の種類と音
ボディ表面のトップ材は、音の響きに大きな影響を与える重要な要素です。多くの場合、スプルースと呼ばれる松の木の一種が使われます。強度が高く、軽量で振動伝達に優れた木材なので、アコースティックギターのトップ材はほとんどがスプルースです。たまにシダーとよばれる、クラシックギターによく使われる杉の一種のものもありますが、これは結構珍しいですね。
アコースティックギターの定番D-28もトップ材はスプルース
サイド、バックはローズウッド
ネックはマホガニー
ボディのサイドとバックの木材も重要です。音の反射と共鳴を左右するため、選び方によってギターの響きが大きく変わります。よく使われるのはローズウッドとマホガニーです。ローズウッドは高域が美しく、低音もしっかりしたレンジの広いサウンド、マホガニーは中域が豊かで明るくはっきりした音色が特徴です。島村楽器さんがローズウッドとマホガニーの弾き比べ動画を出しています。
また、メイプルというカエデの一種が使われることもあります。メイプル材はフェンダー系のエレキギターのネック材によく使われる硬い種類の木材です。ものによってはきれいな木目が出るため、エレキギターのトップ材として使われることもよくあります。レス・ポールモデルやポール・リード・スミスでお馴染みですね。まれにアコースティックギターにもボディ材、ネック材として使われますが、その代表はギブソンのJ-200でしょうか。
ボディのトップ材はスプルースですが、サイド&バックとネックにメイプルが使われています。音は硬質で”ロック”な感じの音がしてかっこいいです。
また美しい木目を活かしてトップ材にメイプルを使用したものもあります。
ボディ形状と音
ギターのボディ形状には主に「ドレッドノートタイプ」と「OOOタイプ」があります。
「ドレッドノートタイプ」は、豊かな低音と迫力のある音が特徴的です。特にコードストロークに向いており、力強い演奏が得意なタイプです。しっかりとした音の響きで、ライブパフォーマンスなどにもぴったりです。
一方、「OOOタイプ」は、繊細な音色が魅力で、アルペジオやリードプレイに向いています。指の動きがスムーズに行えるので、繊細な表現が得意な方におすすめです。優雅な音色で心地よい演奏が楽しめますよ。
また、ボディの一部がカットされた「カッタウェイ」タイプも人気です。
高音部が弾きやすくなるだけでなく、スタイリッシュな見た目も魅力的ですね。音に対する影響はあまり感じられないので、おしゃれなデザインと演奏性を両立できるのがポイントです。
合板 単板とは?
アコースティックギターの木材にはよく”単板”といわれるものと、”合板”といわれるものがあります。
単板というのはその名の通り、単一の木から切り出してきた板材です。合板は複数の木材を一枚の板に成形した板材です。
楽器の材料としては単板の方が音色が良いと言われていますが、コストも高くなります。ですので、音色にいちばん影響のあるトップ材だけ単板を使うということがよく行われます。もしオール単板となると、予算的にも20万円以上見込まないといけません。でも、やっぱりオール単板には、合板のギターには、合板のギターにはないとても豊かで魅力的な響きがあります。
島村楽器のオリジナルブランドHistoryのアコースティックギターNT-L3
国産オール単板ギターとしては非常にお買い得な価格
中古では10万以下で手に入れられることも
自分の演奏スタイルや好みに合ったボディ形状を選ぶことで、より楽しいギターライフが待っています。ぜひ気になるタイプを試し弾きしてみてくださいね!あなたにぴったりのギターが見つかることを願っています♪
素晴らしいサウンドを手に入れるために、しっかりと比較検討してみてくださいね。