現代の音楽シーンをリードする女性ベーシストたち

ベースはしばしば地味な存在と見なされがちです。しかし、それは誤解です。ベースはバンドのサウンドを支え、グルーブを生み出す音楽の要です。この記事では、現代音楽シーンで輝く女性ベーシストたちに焦点を当て、その魅力と才能に迫ります。

草刈愛美(サカナクション)

サカナクションのベーシストとして、日本を代表する女性ベーシストです。その確かなテクニックには定評があり、ベースマガジンの表紙を飾ったこともあります。フュージョンの要素を感じさせるベースラインが魅力です。

345(凛として時雨)

スリーピースバンド「凛として時雨」のベースボーカル。激しいピッキングでゴリゴリのベースサウンドがカッコいいベーシストです。女性ベーシストといえば彼女のことを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。yukihiro(L’Arc~en~Ciel)率いるgeek sleep sheepのベースボーカルとしての活動や様々なアーティストのレコーディングにも参加しています。

作曲・作詞・編曲・演奏・歌唱といったサウンド面のみならず、デザインや映像など作品に関わるすべてを自身でプロデュースする女性ベーシスト。マーティ・フリードマンやB’zを始め、様々なアーティストのサポートを務めるなど、その実力は高い評価を受けています。

MISA(BAND-MAID)

BAND-MAIDのベーシスト。ジャズベースをピックでゴリゴリ弾くベースサウンドと確かなテクニックでBAND-MAIDのサウンドを支えています。無口でミステリアスなキャラクターながら、ステージドリンクはアルコールという硬派な女性ベーシストです。

TOMOMI(SCANDAL)

ガールズバンド「SCANDAL」のベーシスト。楽器を低く構え、指弾きを基本とするプレイスタイルはRed Hot Chili Peppersのフリーに影響を受けているそうです。力強く、かっこいいベースを演奏しています。

石川紅奈

マイケル・ジャクソン「Off The Wall」のウッド・ベース弾き語りYoutubeが160万回超再生を記録するなど、日本のみならず海外からも注目されるベーシストです。流麗なベース・プレイと透き通った歌声が魅力です。

タル・ウィルケンフェルド

チック・コリアやハービー・ハンコック、ジェフ・ベックといったベテランとの共演で注目を集めているベーシスト。ソロ作品もリリースしており、そちらではアコースティック・ギター、ヴォーカルまでを自らが担当。ベーシストとしてだけでなく、ソロ・アーティストとしても高い表現力を持っています。

ベースは重低音が持つ力とグルーブ感が演奏の醍醐味です。バンド全体を引き締め、リズムを支える役割は非常に重要です。
ベースはそのサイズから、女性には向いていないと考える人もいます。しかし、大きなベースを自在に操る女性ベーシストたちは、ステージ上でその存在感を示し、ファンを魅了しています。
女性ベーシストたちの活躍が、これからの音楽シーンでもっと注目されるといいですね!