初心者~中級者にオススメなFender

Fenderはレオ・フェンダーが1940年代に創業した楽器メーカーで、「ストラトキャスター」、「テレキャスター」など、今ではおなじみのエレキギターを開発したのはこの会社です。1954年に発表したストラトキャスターはエリック・クラプトンをはじめ、現在でも世界中のギタリストが愛用する超定番ギターです。この時期に発売されたギターは、現在ではヴィンテージギターとして大変な高額で取引されています。

また、ギター本体の他にギターアンプも数々の名器を世に送り出してきました。「ベースマン」や「ツイン・リバーブ」「デラックス・リバーブ」などが有名ですね。

Fenderを代表するアンプ、Twin ReverbとDeluxe Reverb

1965年以降は他社に買収されたり、フジゲンなどの日本の楽器メーカーが製造を担当していた時期もありましたが、現在では完全復活し、入門者向けのブランドSquireからハイクオリティなFenderカスタムショップまで幅広いラインナップがどれも高評価を得ています。また、この夏にはフェンダー世界初の旗艦店が原宿にオープンします。地下1階から地上3階の4フロアに渡った大規模ストアだそうです。楽しみですね!

フェンダー世界初の旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」原宿・表参道に2023年夏オープン

フェンダーのギターはアメリカ製、メキシコ製、日本製の3種類があります。アメリカ製が上位の価格帯、日本製が中位、メキシコ製が中位から下位といった位置づけになります。さらにその下の価格帯にSquireブランドがあります。また、それぞれに往年の名機を復刻したヴィンテージタイプのものと、演奏性や実用性などが現在の基準でアップデートされたタイプのものがあります。

今回は初心者、中級者にオススメのフェンダーブランドのギターをご紹介します。

ヴィンテージタイプとモダンタイプで迷ったら、とりあえずはモダンなタイプでいいのではないでしょうか。演奏性が高く、サウンドも現在の音楽にあったものになっているからです。

Made in Japan Hybrid II

Made in Japan Hybrid IIは、ヴィンテージなルックスはそのままに、プレイヤーや音楽のジャンルを選ばないオールマイティーなモダンスペックを盛り込んだシリーズです。ヴィンテージタイプはフレット数が伝統的な21フレットですが、こちらは22フレットありますね。

憧れのアーティストがヴィンテージギターを使っているから同じルックスのギターが欲しいということであればヴィンテージタイプを選んでもいいでしょう。

VINTERA®

あの憧れのアーティストと同じギターを持てる!!

Artist

フェンダージャパンの中古ギターについて

1970年代に安価なフェンダーのコピー商品に対抗するため、神田商会やフジゲンと一緒に立ち上げられたフェンダー・ジャパンという会社がありました。現在は解散していますが、フジゲンやダイナ楽器が製造を行っていました。見た目はアメリカ製とほぼ一緒ながら、4~5分の1の値段で買えたので非常の多くのギターが流通し、現在でも中古市場でよく見かけます。フジゲン製造期のいわゆるJVシリアルのものはプレミア価格がついていたりもします。ダイナ楽器製造期のものなどは、現在のMade in Japanシリーズより安価に購入できるため、中級者で、自分でそのギターの良し悪しを判断できる人はそちらでもいいかもしれません。ただ、長きにわたり販売され、多数が流通していますので、状態も様々です。初心者の方は避けたほうが無難でしょう。